自動車学校に通い始めたけど免許取得を諦めそうな話
タマ・チャンは自動車学校に通い始めた。
運転免許を取るためである。
タマ・チャンは恐怖で震えていた。なぜなら自動車学校に関して良い話を全く聞かないからである。
みんなのメンタルがやられる場所というイメージしかタマ・チャンにはなかった。だから不安でしょうがなかった。メンタル弱々人間としての自負があるタマ・チャンには、メンタルがやられる自信しかない。果たして本当に免許を取得することができるのか、取得前に命を落とすのではないか…?と。
初回は機械でのシュミレーションだったのだが、不安にならざるを得ない結果に終わった。
適性検査では運転のマナーが悪いと指摘され、オイオイそんなわけねえだろ、タマ・チャンはマナーが良すぎることで有名なんだぞ〜〜〜????と立腹していたが、間違っていなかった。
タマ・チャンは運転のマナーが非常に悪いようだ。
考えてみればタマ・チャンは、マリオカートではクッパとその重量のある車を使いキノピオどもを蹴散らすことを娯楽とする輩である。
マナーが悪くないはずがない。
シュミレーションの時も一人だけマリオカートをやっているのでは?と思われそうなハンドル捌きだった。ガードレールをこれでもかというほどこすりながらカーブしたかと思えば、次は時速50kmで急カーブをしようとし曲がりきれずにガードレールにぶつかるという荒さである。
しかもそれをニヤニヤしながらやっているから余計たちが悪い。
別に不真面目なわけではない。めちゃくちゃ真剣にはやっているのだが、どうもヘタクソすぎて笑うしかないのである。
よりによってオートマじゃなくてマニュアルにしてしまったからそれも悪い。軽いノリでマニュアルいっちゃお☆と決めたのが良くなかった。チャレンジ精神旺盛すぎて先の見通しが甘すぎた。
一緒に教習受ける人が男の人ばかりなため、一人だけ「お姉さん」呼ばわりされるのだが、そのせいでタマ・チャンがミスした時皆にすぐバレる。完全に目をつけられていた。
まだ実車には乗っていないのだが、不安でしかない。
一緒に乗る教官の方がしっかりめの生命保険に入ってくれていますように、と願うばかりである。
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