夏が暑い話

 

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日本の四季の内の1つ、夏。

今年もその季節がやってきたようだ。

 

しかし夏だからといってタマ・チャンは浮かれるような人間ではない。

なぜなら、タマ・チャンは暑いのが苦手だからだ。

暑い中を10分歩くだけで体調が悪くなるような気がしている。少なくとも思考力は低下する。

体内の水分が不足しているのかもしれない。

今確認してみたら手のカサカサ度がニアリーイコール老婆だった。

 

暑さが嫌すぎて「世界共通言語」だと巷で噂のタマ・チャンスマイルも思わず曇り、犯罪者顔になるのだ。炎天下の中でタマ・チャンと目を合わせたら石になる。それは過言だった。

 

暑さが苦手どころかタマ・チャンは味方であるはずのクーラーがちょっとだけ苦手なのである。クーラーでガンガンに温度を下げた部屋にずっといると体調が悪くなるような気がしている。とんだわがままボディだ。

ちなみに皆さんにわかりやすく言えばタマ・チャンの見た目はセクシーわがままボディどころか虚弱体質風である。到底夏をエンジョイできる人間ではない。見た目からして夏に負けている。

 

そして夏の風物詩の代表格、蝉は大の苦手だ。

まず見た目がどうしても受け入れられない。シンプルに怖い。蝉の目に生気が宿っているところを見たことがない。何を考えているかさっぱり分からないし何をしでかすか分からない怖さがある。もう少しキュートで人間味のある目をしてたらもう少し仲良くなれたかもしれない。はい、蝉は人間ではないので人間味のある目であることはありえない。ダウト。

そして精密機械のような身体とあの色。シンプルにキモイ。語彙力が脳がタピオカとアオハルでできたJKレベルなのは申し訳ないが、キモイ。羽があんなに薄くて綺麗っぽいのだから神様は配色をもう少し考えるべきだったと思う。まずは色彩検定を取るところから始めて欲しい。

もちろん地上に出て1週間しか生きられない点に関しては同情している。

だから折衷案として蝉達にこの場でお願いしたい。

頼むからタマ・チャンに突進してこないで欲しい。

タマ・チャンをビビらせないで欲しい。

そんなことに自分の命を使わないで欲しい。

タマ・チャンに突進することでしかその蝉生を全うできないのなら多少は容赦するが、そんなことでしか生きがいを感じられない蝉にはそもそも同情もできない。いくらタマ・チャンが魅力的だからって許されることではないのだ。

 

しかしそれとは裏腹に夏を思い切りエンジョイしたくもある。

ORANGERANGEを爆音で流しながら湘南の海で下手くそなビーチバレーで盛り上がりたい。今想像してみたらぞっとしたのでそこまでやらなくても別にいい。いや、別にいいとかじゃない、絶対にやりたくない。

もしタマ・チャンが一時の気の迷いでそんなことをやろうものなら今まで構築してきた信頼関係は一気に崩れ落ち、優しかった周囲の目は豹変し軽蔑と憐れみを帯びるだろう。

タマ・チャンはリスクマネジメントに長けているのだ。

 

とにかくタマ・チャンは夏が苦手だが、嫌いではない。

だから夏もちょっとツンデレで愛らしいタマ・チャンを大事にして欲しい。楽しませて欲しい。

 

ちなみに、これは人から聞いた話なので確証はできないが、夏は毎年来る。

タマ・チャンと夏の戦いはまだ始まったばかりだ。

 

To Be Continued.......