小さい子の話

 

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タマ・チャンは小さい子が大好きである。

 

こう書くと小さい子好きをアピールしているあざとい女みたいで反感を買いそうだが、タマ・チャンの子供好きさを子供可愛いと言ってる自分が一番可愛いと思っているそこらへんの女と一緒にしないで欲しい。タマ・チャンはキッズを愛している。

 

言っておくが子供を可愛いと言ったところでタマ・チャンのブスさは不動なのである。今更子供を可愛がろうがどうしようが、子供好きなブスか子供嫌いなブスかの二択なのだから。

だからわざわざそんなベタなアピールなんてしないし、この前友達に寝てる時指触らせたら掴んできたと証拠写真付きで言われた把握反射エピソードを話した方がまだ可愛いアピールになると思う。

あと寝る時は必ずバイキンマンのぬいぐるみを抱いて寝ています!と言えば可愛いアピールになるかと思ったがお母さんにそれを言ったら失笑されたので多分可愛いアピールにはならないのだろう。よくよく考えたら朝起きるとバイキンマンがベッドの下に無惨に投げ飛ばされているので全然可愛くなかったしどう投げ飛ばされているのか興味が湧いてやまない。もしかしたらパラノーマル・アクティビティ並の現象が起きているのかもしれないと考えると暗視カメラを置く価値がある。

 

子らを見る度「はあぁっ…!」とときめいてしまう。なんなら実際に声が出てしまいそうになる。今コロナによるマスク着用がスタンダードになっているのをいいことにタマ・チャンはマスクの下で大ニヤニヤして子供を見続けている。一緒に誰かが居る居ない関わらず一人でもこのリアクションを取っているから心底気持ち悪いと思う。

親御さんからしたら恐怖で仕方ない。しかし申し訳ないが、目は離せない。だから親御さんはタマ・チャンを恐れるのではなく、自分の子供の可愛さを誇って欲しい。

 

キッズに対するトキメキはこのように即効性だが、好きな人へのトキメキは後からジワジワくる遅効性なので厄介である。キュンとするタイミングが毎度毎度遅いからタマ・チャンはいつまで経っても少女漫画のヒロインになれない。少女漫画では次のコマでリアクションを求められるのに対し、タマ・チャンは思い出して「ウッ…クゥーーーーーー」となるタイプだから次の次の次のページぐらいまで行ってくれないとリアクションができない。そのニーズに応えることができるようになるまでタマ・チャンに少女漫画のオファーは来ないだろう。でももし本当に少女漫画のヒロインになったら、作画崩壊ヒロインなどとネットで揶揄されるだろうからそういったオファーは全面的にお断りさせていただきたい。

 

小さい子と目が合えば場所問わず変な顔をしてしまいがちなのだが、これは本当にやめたい。やるとしても一人でやるのは本当にやめた方がいいと客観的かつ冷静な私は忠告するのだが、可愛い子を目の前にしたタマ・チャンはアホなのでついやってしまう。特に電車でやってしまうのをやめたい。一通りの変顔が終わって毎度恥ずかしさに襲われ後悔している。

小さい子の反応は 喜んでくれる恥ずかしがって親御さんの所に顔をうずめながらこちらをちらちら見る険しい顔をする無視の四択である。後者2つの確率が非常に高いのはタマ・チャンの変顔が良くないのだろうか。喜んでくれて笑顔を見せてくれるのも非常にキュートで心癒されるのだが、1番好きなのは2番目の反応である。ちらちら見ながらちょっと見せてくれる笑顔は本当に可愛い。もはや大好きという感情しかない。待って、今日のブログ不審者ブログ過ぎない?

 

タマ・チャンの大学にはよく小さい子が親御さんと一緒に来て遊んでいるのだが、タマ・チャンはどうしても子供と遊びたくて話しかけたくてずっと目で追いながらニヤニヤしている。

誰が見ても不審者である。友達も「今お母さん見てないからチャンスだよ!」などと不審者向けのアドバイスをしてくれた。

行かなかったら後悔すると思い親御さんから離れた隙を見計らって話しかけに行ったはいいものの、不審者と思われたのか直後に親御さんに話しかけられてしまいそのまま仲良くなるという事態に発展してしまった。その子達が遊んでいたおもちゃを片手に預かりながら子育ての大変さをお母さんからうかがう、図らずも貴重な体験をした。

 

小さい子から寄ってきてくれたことがあり、だいぶ長い間遊んで抱っこまで持ち込めた大勝利ケースも以前はあったのだが、ココ最近はそういう機会に恵まれずタマ・チャンは切ない思いをしている。

 

本当に小さい子を抱きしめたい。

そう思いながら今日もタマ・チャンはバイキンマンを抱きしめて眠りにつく。

そして寝ている間にバイキンマンを投げ飛ばす。

タマ・チャンがバイキンマンを投げ飛ばす理由は「抱きしめたい人がいるのに抱きしめられない」から。そう、もしかしたら本来の願いが叶わないことへの潜在的不満があったからなのかもしれない……